日付が変わる30分前、徐に外へ飛び出す。
といっても只の一服だ。
今僕が感じているのは劣等感、身分不相応、マイナスな言葉ばかりが頭に浮かぶ。
思えばこの数ヵ月は自分の身の丈に合わない贅沢な時間だった。
コーヒーがだめな僕は、カプチーノですら口の中に辟易としたものが残る。
まだまだ僕は水で十分だ。
初めて自らの意思で泊まっているホテルは学生の身分ではない。
それでも残り数日となったイギリス生活を刻もうとしている自分自身が大好きだ。
行き交う車、酔ったブリティッシュ、階段の軋む音、出が悪いシャワー。
一生分の贅沢な気がするけど、こうした贅沢がこれからもふと人生の中にあると思うと
まだまだ生きなければと思う。
今からが僕の時間だ。
大好きな夜更かし。
カプチーノ - ともさかりえ
このカプチーノなら辟易することもない。
帰ったらじっくり休もう。
kiri.
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